松浦俊夫
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松浦俊夫/MATSUURA Toshio
Music for Life

1990年、United Future Organization (U.F.O.)を結成。
5作のフルアルバムを世界32ヶ国で発表し高い評価を得る。
2002年のソロ転向後も国内外のクラブやフェスティバルでDJとして活躍。
またイベントのプロデュースやホテル、インターナショナル・ブランド、
星付き飲食店など、高感度なライフスタイル・スポットの音楽監修を手掛ける。
2013年、現在進行形のジャズを発信するプロジェクトHEXを始動させ、
Blue Note Recordsからアルバム『HEX』をワールドワイド・リリース。
2018年、イギリスの若手ミュージシャンらをフィーチャーした新プロジェクト、
TOSHIO MATSUURA GROUPのアルバム『LOVEPLAYDANCE』をワールドワイド
リリース。
「TOKYO MOON」interfm 金曜23:00-24:00 好評オンエア中。
http://www.toshiomatsuura.com

Founding member of United Future Organization (U.F.O.) which was formed in 1990. The collective established the beginning of Japanese club culture, and released 5 full albums in 32 countries which gained high reputation in 12 years. After leaving U.F.O. in 2002, he has continued to play as a solo dj at clubs and festivals internationally and currently produces events and supervises music for notable fashion brands.He also has produced many remix works of artist in a wide range of genres, such as James Brown, Astor Piazzolla, Gotan Project, Melanie De Biasio, etc. In 2013, he gathered talented and forward-thinking artists based in Tokyo to produce a project called “HEX,” which presents Tokyo’s progressive form of Jazz to the world. The debut album “HEX” was released from Blue Note Records worldwide. Recently, his new project "Toshio Matsuura Group" gathered radical musicians from UK and album is released worldwide in 2018. His radio program “TOKYO MOON” is on air Sunday 17:00-18:00 (JST) on interfm Tokyo.


日別アーカイブ: 2018年9月16日

TOKYO MOON PLAYLIST SEPTEMBER 16

01. Jose James / Ain’t No Sunshine (Blue Note / Universal)★
02. Jose James / Use Me (Blue Note / Universal)★
03. Jose James / Better Off Dead (Blue Note / Universal)★
04. Jose James / Just The Two of Us (Blue Note / Universal)★
05. Jose James / Kissing My Love (Blue Note / Universal)★
06. Jose James / Who Is He (Blue Note / Universal)★
07. Jose James / The Dreamer (Universal)★
08. Jose James / Hello Like Before (Blue Note / Universal)★
09. Jose James / Grandma’s Hands (Blue Note / Universal)★
10. Jose James / Hope She’ll Be Happier (Blue Note / Universal)★
11. Jose James / The Same Love That Made Me Laugh (Blue Note / Universal)★
12. Jose James / Lean On Me (Blue Note / Universal)★
13. Jose James / Lovely Day (Blue Note / Universal)★
★マークのついた楽曲をクリックすると試聴・購入することが出来ます。


ホセ・ジエイムズ インタビュー

ビル・ウィザースのトリビュート作品をを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

今年でビル・ウィザースが80歳になると聞き、彼は世界屈指のシンガーソングライターだと
思っているので、彼の書いた楽曲を世界とシェア出来たらいいなと思ったからです。

一番最初にビルの楽曲を聴いたのはいつ、どこで、どの曲でしたか?

いわゆるAin’t No SunshineやLean On Me、Just The Two of Us,Lovely Dayといったヒット
曲は自分が生まれた頃からこれまで普通に耳にしてきました。

ビル・ウィザースご本人に会ったそうですが、印象はどうでしたか?

天才を前にして自分はすごく緊張していたのですが、実際の彼は控えめな方で彼のストーリー
を私に語ってくれました。ミュージシャンになる前は飛行機工場で働いていて、仕事の合間
に書いた曲があのAin’t No Sunshineだったんです。それがヒットして有名なTV番組
「ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジョニー・カーソン」に出るというドラマティッ
クな人生について語ってくれると同時に大切なのは家族であり曲を書くことなんだと教えて
くれました。
*「ザ・トゥナイト・ショー」(The Tonight Show)は、1954年からアメリカNBCで放送
されている深夜トーク番組シリーズ。ジョニー・カーソンはテレビ司会者、コメディアン、俳優。
彼は1962年から1992年までの約30年に渡り司会を務め、「キング・オブ・レイト・ナイト」
と呼ばれた。同番組は現在もジミー・ファロンが司会を務め放送されている。

ビルは80歳で既に音楽活動から引退していますが対面した時にまだ現役でやれるのではと思い
ませんでしたか?

まだまだ出来るなという印象でした。実際、最近ご自宅にスタジオを作ったと聞いたので
売るための音楽というよりも自分のために音楽を作り続けているのだと思います。

ビルと会ったのはレコーディングの前ですか後ですか?
また彼は完成したアルバムを聴きましたか?

会ったのはレコーディング前です。そして彼はまだアルバムを聴いていないと思います。
とてもナーバスです(笑)。

楽曲説明 (1) Just The Two of Us
おそらくビル・ウィザースの曲のなかで一番有名だと思うのだけど、オリジナル(Grover
Washington, Jr. 「Winelight」(80) )でベースを弾いていたマーカス・ミラーから話を聞いた
話だとこの曲は元々ラルフ・マクドナルド(Ralph MacDonald 共同作曲者でありパーカッショ
ニスト) がカリブ海への旅行のためのCM用に作った曲だから2人だけでカリブに旅行に行こう
よみたいなものだったのですが、それをビルに送ったところ彼の解釈でそれを超えた極上の
ラブソングにしてしまったそうです。いかに彼がリリシストとして素晴らしいかが分かると
思います。

これだけ有名な楽曲たちを歌うのにあたってどういう気持ちでしたか?

実際にビルに会うまでというのは彼のアイコンとしての大きさ、歌であるとかパフォーマンス
だとかモハメド・アリと親交があるとかに圧倒されているところがあったのですが
実際にご本人に会うことで、それと切り離して純粋に楽曲として自分の解釈で歌うことが出来
たのでよかったです。

歌詞の内容が今の時代に求められているものなのかなど選曲が大変だったのではないでしょうか?

ええ、とても難しくて9枚のアルバムの中から自分が好きな曲だけを挙げると軽く60曲くらい
になってしまい、それをドン(ウォズ/ブルーノートの現在の社長でありプロデューサー)
に聴かせたところ「とてもいいけど、12曲ぐらいに絞ろうよ」と言われました。それでビルに
会って色んな話をしたことによって絞っていけました。もちろんLean On Meやアーティストに
とってキーとなる楽曲があるのでそれはもちろんのこと、自分が個人的に意味を感じる曲
例えばGrandma’s HandsやHello Like Before、The Same Love That Made Me Laughも選
びました。

選曲は主に「Just As I Am」(71)と「Still Bill 」(72)からとなっていますが、どちらの
アルバムにより思い入れがありますか?

やはりどんなアーティストにとっても1枚目のアルバムというのがその人の本質なのではない
かと思います。まだその段階ではまだ無名でオーディエンスもいなくて自分が表現したいこと
を自由にしていて、そしてそれがリスナーが聴いてくれたらいいなという希望的な思いもある。
木でいうところの根っこで、そこからどんどん成長していくと思うのでファーストアルバムの
「Just As I Am」ではないかと。特にそのなかでもAin’t No Sunshineがビルのハートと本質が
ぎっしり詰まっているのではないかと思います。

楽曲説明 (2) Hello Like Before
この曲はビルがリリシストとしてとても好きな曲だと言ってくれたので入れたいと思いました。
どこかジャズのスタンダード的なクオリティがあるというかとても深い曲で、過去の恋について
相手にまだ未練があり、それを臆すことなくビルは曲にしている。
そして自分もそれを歌えるだけの大人になったかなと思ってやりました。

前作では最新のソウルを打ち出していましたが、今回はオーセンティックな方向で驚きました。
それは何か理由があるのでしょうか?

自分はその時々のスピリットに導かれて付いて行くっていうことろが多くて、音楽がそのスピリ
ットにとって何がオーセンティックかって感じてやっているところもあるし、あとは住んでいる
場所に割と影響されたりするんですよね。今はLAとNYの間を行き来しているので、LAはとても
レイドバックしていてとてもチルなエネルギーがある。自分のなかにもチルドアウトしたところ
があるのかなと。本当に久しぶりに自分で曲を書くとか、プロデュースするということを考えず
に純粋にシンガーとして自分の解釈で曲を歌うとうことが出来たので、自分のオリジナルに戻っ
た気がしました。そう考えるとビルの音楽というのは70年代そのものを象徴しているんじゃない
かと思います。

アルバムのリリース後、ツアーを予定していますか?

「Lean On Me」ツアーになるでしょう。
編成はクインテットで、もしかするとそこにストリングス・カルテットを入れるかもしれません。
既にそういった形でワシントンのジョン・F・ケネディ・センター でやりました。クリスチャン
・マクブライド(Christian McBride)がアレンジしてくれました。
そして来年秋には(イギリス人の)ジュールズ・バックリー(Jules Buckley)とオーケストラ・ツア
ーもする予定です。ビルが80歳を迎えたこのタイミングで盛り上げたいと思います。
今多くの人が彼のストーリーについて語り始めてそれによって人々が知る機会が増えてると思い
ます。Lean On Meのような楽曲は今のような時代を考えた時、ユニティとかコミュニティといっ
たことについて歌っているので当時以上に意味があると思っています。

楽曲説明 (3) The Same Love That Made Me Laugh
これもビルのソングライターとしての力量というか、ある意味ユーモアがある曲で
君の愛は金の塊のようだ、手に入れるのも持つのも重くて難しいというように歌っています。
自分はヒップホップ世代なので歌詞とかリリックが好きで、歌詞で徐々に盛り上げていくという
ところも好きです。

不安定な世界で暮らしている中で思うこと、そして音楽家として出来ることは何でしょうか?

今皆自分が置かれている状況に対してフラストレーションを抱えて生活していると思うんですね。
その中で不満を感じミスを犯してしまうのだけど、一度全部それを出してしまうのが変化への第
一歩じゃないかと思うので、よく取ればそれもポジティブな考え方だと思います。民主主義で一
番大変なことは自分が強く信じているのと同様に相手も自分と全く反対の考え方を信じているん
だと。だからそういった反対意見に耳を貸すということが大切なことだし大変でもあると。
自分もそうです。どこかでその違う人たちと歩み寄れる場所を見つけないといけない。
そう考えると音楽が最もパワフルなツールだと自分は思います。ビル・ウィザースが育ったウエ
スト・バージニアは言ってみればものすごく人種差別が酷いところでした。彼はとても貧しい
ところからきている。でもそういう境遇にもビターにならずに美しい曲に変えてしまうことが
出来たということを考えると、やっぱり人間らしさっていうのが全ての解決になるんじゃないか
なと思います。

ホセ・ジェイムズ来日公演
「ホセ・ジェイムズ celebrates Bill Withers 」
10月31日(水) ビルボードライブ大阪
11月1日(木)、2日(金) ビルボードライブ東京

メンバー
ホセ・ジェイムズ / José James (Vocals)
大林 武司 / Takeshi Ohbayashi (Keyboards)
ブラッド・アレン・ウィリアムズ / Brad Allen Williams Guitar)
ベン・ウィリアムス / Ben Williams (Bass)
ネイト・スミス / Nate Smith (Drums)

今週のDJ情報

大塚広子さんに招かれて初めて高田馬場のBAR STEREOにてアナログオンリーでプレイします。

9月21日(金)
HIROKO OTSUKA PRESENTS VINYL ONLY SESSION
AT 高田馬場 BAR STEREO
SPECIAL GUEST DJ : 松浦俊夫 TOSHIO MATSUURA
GUEST DJ : 大塚広子 HIROKO OTSUKA
DJ TIME : 20:00-23:00 (BAR OPEN 19:00-2:00)
CHARGE : 1,500YEN
DRINK : ALL 500YEN
THANK YOU FOR NOT SMOKING UNTIL 23:00
BAR STEREO
東京都新宿区高田馬場2-8-3 代々木ビル東館2F
2F 2-8-3 TAKADANOBABA SHINJUKU-KU, TOKYO
TEL : 03-3203-0099


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