HEXの2014年は昨夜無事、音納めとなりました。
4月の都内の初単独ライヴから8ヶ月。多忙のメンバーを説き伏せて巻き込んだ
初夏のクリエイティブな珍道中だったヨーロッパ・ツアーから夏の終わりの中洲ジャズ、
そして昨夜のUNITまで、あっという間に濃密な時間は過ぎていきました。
ときに抽象的で難解なディレクションを自分なりに受け止め、自身の力を最大限に発揮
してくれたメンバーたちにはただただ感謝するばかりです。
「盛り上げることではなく、各自のクリエイティビティを120%発揮することに力を注い
で欲しい。」
昨夜ライヴ前に口をついて出た言葉。
そして冒頭から火が出るようなプレイの応酬に戸惑うフロアの顔。
しかしその表情は徐々に熱を帯びていき、ついには笑顔になっていく、、、
その光景を自分では殆ど直視することが出来なかった。
なぜならばそうしてしまうと涙で目の前が見えなくなってしまうから。
自身もメンバーとしてステージに立ち、彼らの演奏を誰よりも近くで楽しみながら、また
同時に音楽を楽しんでくれる観衆たちのたくさんの笑顔を見ることが出来る。
そんな至福の1時間でした。
今回都内で初めてオペを担当して下さったzAkさんに魔法をかけられたサウンドも大評判
でした。
3月に福井・敦賀で一緒になった時にツーマンいつかやりたいねと話してからついに実現
したcro-magnonとの夜。照明プランを変更して作り上げた暗闇に鳴り響くアシッドベース
と4ビートを融合させた”prosperity”からスタートした2つのバンドのセッション。
一転して明るくなったステージにその場で引っぱり上げた社長のMCから皆でのソロ回しで
楽しんだクリスマス前の”Prince of Peace”。そしてフロアからのあまりの熱気にステージを
降りようとするメンバーを引き止めて始めた会場が1つとなったラテン・セッションまで充
実の”Heavyweight Sessions”は夜遅くまで続きました。
<HEX>
Jazzstep
Suite for the Visionary
Hello To The Wind
Melanie De Biasio / The Flow – HEX Remix
Dahšūr Waltz
Tropicália14
The Tokyo Blues
<Sessions>
“prosperity” by cro-magnon
“Prince of Peace” by Pharoah Sanders
“Latin Session”
そんな最高の夜をサポートしてくれたJazzy Sport Crew、UNITの現場チーム、シャララチ
ーム、そしてフロアから支えてくれた皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
そして迎える2015年はさらなる進化を見せながら、2作目の制作に着手していこうと思い
ます。
これからもHEXをよろしくお願いします。
松浦俊夫